相続手続きの流れと期限 ─ 全体が見えると、落ち着いて進められます

■ はじめに

相続が始まると、
個別の手続きについて
調べる機会が増えてきます。

一方で、
「全体の流れ」が見えないままだと、
今やっていることが
早いのか遅いのか分からず、
不安になることがあります。

相続手続きには、
期限があるものと
期限がないものがあります。

全体像を先に把握しておくと、
優先順位が整理され、
落ち着いて進められるようになります。

このページでは、
相続手続きの全体の流れと期限を
時系列でまとめました。

■ 全体の流れ(時系列)

相続が発生してから
手続きが整うまでの
おおまかな流れです。

期限があるものには
【期限】を付けています。

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▼ 亡くなった直後〜1〜2週間

・死亡届の提出 【期限:7日以内】
・年金受給停止の届出
・健康保険・介護保険の届出

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▼ 1週間〜1か月ごろ

・遺言書の有無の確認
・戸籍謄本の収集を開始

※死亡の記載が反映されるまで
数日〜数週間かかることがあります。

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▼ 3か月以内 【期限あり】

・相続人の確定(戸籍収集)
・相続財産の調査
・相続放棄の検討

【期限:相続を知った日から3か月以内】

相続放棄の期限は短いため、
マイナス財産の可能性がある場合は
早めの確認が重要です。

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▼ 4か月以内 【期限あり】

・準確定申告

【期限:亡くなった日から4か月以内】

申告が必要な所得がある場合のみ
行います。

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▼ 10か月以内 【期限あり】

・相続税申告・納付

【期限:亡くなった日から10か月以内】

基礎控除を超える場合に
必要となります。

判断に時間がかかることもあるため、
早めの確認が安心です。

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▼ できるだけ早めに

・遺産分割協議
・預貯金の解約
・証券の名義変更
・各種解約手続き
・保険請求

法律上の期限はありませんが、
時間が経つほど
手続きが煩雑になることがあります。

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▼ 3年以内 【期限あり】

・不動産の相続登記

【期限:相続を知った日から3年以内】

2024年4月から義務化されました。
期限を過ぎると
過料の対象となる可能性があります。

遺産分割が整わない場合は、
相続人申告登記で
義務を果たすことも可能です。

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■ 期限のある手続きまとめ

・死亡届 ── 7日以内
・相続放棄 ── 3か月以内
・準確定申告 ── 4か月以内
・相続税申告 ── 10か月以内
・相続登記 ── 3年以内

特に注意が必要なのは

相続放棄
相続税

です。

■ 先延ばしが難しくすること

期限がない手続きでも、
時間が経つと

・相続人が増える
・判断能力の問題
・関係性の変化
・書類収集の困難

といった事情が出てくることがあります。

動けるうちに
少しずつ整えていくことが、
結果的にいちばんスムーズです。

■ 今の段階に合わせて

相続手続きは、
すべてを同時に進める必要はありません。

・放棄期限が近い
・登記だけ先に
・分割がまとまらない

状況に応じて
優先順位は変わります。

「どこから手をつければいいか」
迷われた場合は、
現在の状況をお聞きしたうえで
整理いたします。

お気軽にご相談ください。

翔栄法務司法書士事務所
TEL:03-5452-0885

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