
こんにちは、司法書士の山内扶美子(やまうち ふみこ)です。
東京都世田谷区の下北沢で、翔栄法務司法書士事務所を営んでいます。1988年に開業してから、この6月で38年になりました。
私の実績と所属
- 1988年開業・司法書士歴38年
- 会社の登記・ご相談で関わってきた会社:3,000社以上
- 不動産登記・相続手続きの受託:数千件
- 公益社団法人 成年後見センター・リーガルサポート会員──後見業務について、定期的な研修と業務報告・監督を受けながら活動しています
- 簡裁訴訟代理等関係業務認定司法書士(認定番号:第201101号)──140万円以下の民事訴訟について、簡易裁判所で代理ができます
- 東京司法書士会所属(登録番号:第2153号)
得意なことは、「相続のご相談」「遺言書」「成年後見」「会社の登記」です。
私のこれまで
争いごとが苦手なのに、法律の仕事を38年。我ながら、不思議な組み合わせだと思います。知りたい方のために、これまでの経緯を記しておきます。
相談者がよってくる家
私は1960年7月、京都府綾部市で生まれました。山に囲まれた、しずかでのんびりとした田舎町です。
運送業を創業したエネルギッシュで頑固な父と、その父を支える優しく穏やかな母。2つ年上の、だれとでも仲良くなれる人気者の姉。5つ年下の、生まれたときからどこでも王子様の弟。私はその真ん中の次女でした。
父はいつも誰かから相談を受けていました。地域の人たちから頼りにされ、家には来客が絶えませんでした。困りごとを抱えて来た人が、話をして、帰っていく。子どもの私は、その光景をずっと見て育ちました。
帰り際の顔が、明るくなる仕事
大学の頃、アルバイトで司法書士事務所に入りました。そこへ来られる方が、みなさん帰り際には笑顔になっていく。その様子を間近で見て、「これは人が幸せになっていく場に立ち会える仕事なのだ」と感じました。それは、綾部の家で見ていた光景と、同じものでした。
法律の仕事というと、争いの場に立つ姿を思い浮かべる方が多いかもしれません。けれども司法書士の仕事は、その反対です。争いにならないように、手続きを整え、備えをお手伝いする。争いごとが苦手な私だからこそ、この仕事を選んだのだと思います。
自由が丘、麹町、そして世田谷へ
資格を取り、1988年、自由が丘でひとり開業しました。5年ほど経って事務所が軌道に乗った頃、麹町の弁護士事務所からお声がけをいただきました。ちょうど補助者だった者が司法書士試験に合格したところでしたので、事務所はその人にすべて任せ、自分は学びに専念しようと決めて、移ることにしました。そこで企業法務をじっくり経験し、日本経済新聞の一面に載るような会社の手続きを担当したこともあります。
その後あらためて独立し、子どもが中学生になった頃、「子どもとしっかり向き合う時間を持ちたい」と、事務所と自宅を一緒にして千代田区から世田谷の住宅地へ移りました。土地柄もあって、会社の登記に加えて相続・遺言・成年後見のご相談が増え、扱う分野を少しずつ広げてきました。開業以来38年、登記やご相談を通じて3,000社以上の会社と、そして数えきれないご家族と関わってきました。
父が遺してくれたもの
約10年前、父が他界しました。父は、遺言書もエンディングノートも、何も書き遺してはいませんでした。それでも家族みんなの指針になったのは、「母をひとりにしない。母を守る」という父の思いでした。日頃から、母のことばかりを気にかけ、口にしていた父。書いたものはなくても、その思いは家族全員にはっきりと伝わっていたのです。
本人の思いが共有されていると、残された家族は同じ方向を向いて進んでいける──そのことを、身をもって実感しました。ただ、仕事でたくさんのご家族と関わってきて思うのは、思いを日頃の言葉で伝えられる家ばかりではない、ということです。照れくさかったり、話すきっかけがなかったり。
だからこそ、遺言書やエンディングノートがあります。財産の分け方を書くだけの書類ではなく、「旅立つ本人」の思いを形にして、「残される家族」に手渡すための道具です。経営者の方、そして50歳になった方には、その準備を考えてほしいと思っています。
名刺が、教えてくれたこと
数年前、十年ほど前にご相談を受けた方の娘さんが、事務所にいらしたことがあります。お母様は私の名刺をずっと大切に持っていてくださって、「何かあったら、この人に相談しなさい」と言い遺しておられたそうです。
胸が熱くなりました。そして思い出したのは、綾部の家に相談に来ていた、たくさんの人たちの姿です。困ったときに思い出してもらえる人に、私も少しは近づけていたのかもしれません。
誰かが旅立ったあと、家族が不安なく過ごせるように。余計な心配ごとが起きないように。司法書士として「私ができること」を、これからも全力でやっていきます。
そして、もうひとつ。司法書士は、優しさでできている仕事だと私は思っています。争いを防ぎ、備えを整え、困っている人の隣に立つ。この仕事の良さを地道に伝えていくこと、そしてこの仕事を目指す人を応援することも、38年やってきた者の役目だと思っています。
プロフィール
- 1960年7月、京都府綾部市生まれ。血液型はA型、星座はかに座
- 趣味はドライブと読書(オーディオブックで年間170冊以上聴いています)
- 好きな食べ物は「おうどん」です。笑
長年抱えていた不安も、相談してみたら案外すぐに解決できるかもしれません。おじいさんの代から放置されていた不動産の相続が、ご相談から1週間で親戚の話し合いがまとまり、相続登記まで完了した──そんな事例もあります。
「法律ではどうなんだろう?」と不安を抱えていることはありませんか。ちょっとした疑問でも構いません。どうぞお気軽にお声がけください。