
相続が始まると、個別の手続きについて調べる機会が増えてきます。一方で、「全体の流れ」が見えないままだと、今やっていることが早いのか遅いのか分からず、不安になることがあります。
相続手続きには、期限があるものと期限がないものがあります。全体像を先に把握しておくと、優先順位が整理され、落ち着いて進められるようになります。このページでは、相続手続きの全体の流れと期限を、時系列でまとめました。
全体の流れ(時系列)
相続が発生してから手続きが整うまでの、おおまかな流れです。期限があるものには【期限】を付けています。
亡くなった直後〜1〜2週間
- 死亡届の提出 【期限:7日以内】
- 年金受給停止の届出
- 健康保険・介護保険の届出
1週間〜1か月ごろ
- 遺言書の有無の確認
- 戸籍謄本の収集を開始
※死亡の記載が反映されるまで、数日〜数週間かかることがあります。
3か月以内 【期限あり】
- 相続人の確定(戸籍収集)
- 相続財産の調査
- 相続放棄の検討
期限:相続を知った日から3か月以内。相続放棄の期限は短いため、マイナス財産の可能性がある場合は、早めの確認が重要です。
4か月以内 【期限あり】
- 準確定申告
期限:亡くなった日から4か月以内。申告が必要な所得がある場合のみ行います。
10か月以内 【期限あり】
- 相続税の申告・納付
期限:亡くなった日から10か月以内。基礎控除を超える場合に必要となります。判断に時間がかかることもあるため、早めの確認が安心です。
できるだけ早めに
- 遺産分割協議
- 預貯金の解約
- 証券の名義変更
- 各種解約手続き
- 保険請求
法律上の期限はありませんが、時間が経つほど手続きが煩雑になることがあります。
3年以内 【期限あり】
- 不動産の相続登記
期限:相続を知った日から3年以内。2024年4月から義務化されました。期限を過ぎると過料の対象となる可能性があります。遺産分割が整わない場合は、相続人申告登記で義務を果たすことも可能です。
期限のある手続きまとめ
| 手続き | 期限 |
|---|---|
| 死亡届 | 7日以内 |
| 相続放棄 | 3か月以内 |
| 準確定申告 | 4か月以内 |
| 相続税申告 | 10か月以内 |
| 相続登記 | 3年以内 |
特に注意が必要なのは、相続放棄と相続税です。
先延ばしが、難しくすること
期限がない手続きでも、時間が経つと、次のような事情が出てくることがあります。
- 相続人が増える
- 判断能力の問題
- 関係性の変化
- 書類収集の困難
動けるうちに少しずつ整えていくことが、結果的にいちばんスムーズです。
今の段階に合わせて
相続手続きは、すべてを同時に進める必要はありません。「放棄期限が近い」「登記だけ先に」「分割がまとまらない」——状況に応じて、優先順位は変わります。
「どこから手をつければいいか」迷われた場合は、現在の状況をお聞きしたうえで整理いたします。どうぞお気軽にご相談ください。
翔栄法務司法書士事務所
TEL:03-5452-0885
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