父が亡くなった。
知らせは突然やってくる。もちろん年齢からすれば覚悟が必要なことはわかっているものの、親はいつまでも元気でいてくれるものだと考えているところがある。
一人になった母のためにも、すぐ実家に帰る。そして、これからやるべきことを考える。
目次
やるべきこと
病院からの搬出
病院にいる場合、家まで搬送する車の手配から必要となる。救急で運ばれた病院から葬儀屋さんを紹介してもらえる。もう病人ではなくなったので、病院にいる必要はない。置いてもらうこともできず、早く出る必要がある。
葬儀屋さんとの打ち合わせ
手配は全部してもらえる。考えることは予算(場所・人数・お返し)。
親族への連絡
代表する人に連絡をして、その方から連絡を回してもらう。
死亡届・火葬許可証
葬儀屋さんが手配してくれるので、任せるのがよい。
家族会議
家族が久しぶりに集まる。これからの話し合いができる時間を持てる機会でもある。父の思い出話をしながら、母のこれからの生活のことを、母の希望を聞きながら話し合う。
実家(土地と建物)の話
これからも母はこの家に住んでいくのだろうと思う。一人で大丈夫かと心配することはない。知人も多い、長年住んだこの地域から離れることはなさそうだ。そもそも、子どもたちが母を迎えられるほど大きなところには住んでいない。土地と建物は、母のためにこのまま残す。
相続の話
お母さんは、そのお金で生活ができそうか?
年金は? 株は? 定期は? 生命保険は?
実家以外に、別荘などの不動産は持っている?
預貯金(銀行など)
父名義の預金を解約しなければならない。銀行が亡くなったことを知ると、口座は凍結されるという。すなわち、相続の手続きが終わるまで、引き出しもできなくなる。
銀行引き落としの分はどうなる? 口座引き落としができない分は、その旨の通知が来るのを待ち、別の方法で支払うことで対応する。
相続の手続きとは
亡くなったことのわかる戸籍ができるまでには、二週間ほどかかることもある。戸籍に死亡の記載がされるまでには、時間がかかる。
それまでにできることといえば、亡くなる前の過去の戸籍を遡って取ることである。これは、相続人が自分たち以外にはいないことを証明するためである。
相続人とは?
配偶者である母。そして、子である兄と妹の二人。以上である。
とはいえ、他に子どもがいなかったという証明が必要、ということになる。
以上である。
※この体験記は、実際にお父様を見送られた mono96 さんが、ご自身の経験を綴ったものです。ご本人の承諾を得て掲載しています。
司法書士からひとこと
大切なご家族を亡くされたばかりのときに、慣れない手続きのことまで考えるのは、本当に心細いものです。この手記に書かれていることは、どれもご遺族が実際に通る道です。少しだけ、専門家の立場から補足を添えさせてください。
口座の凍結について
口座は、金融機関が名義人の死亡を知った時点で凍結されます。こちらから伝えなくても自動的に止まるわけではありませんが、いずれ手続きは必要になります。当面の支払いや葬儀費用のことも考え、あわてず順番に進めて大丈夫です。
引き落としへの対応
公共料金などは、引き落とし口座を変更するか、請求書での支払いに切り替えることで対応できます。止まってしまっても、後から落ち着いて手続きすれば問題ありません。
戸籍の取得
相続の手続きでは、亡くなった方の出生から亡くなるまでの戸籍を、さかのぼって集める必要があります。本籍を何度か移している場合は、複数の役所に請求することになり、時間がかかります。早めに取りかかると安心です。
不動産(ご実家)の名義について
土地や建物を引き継ぐときは、相続による名義変更(相続登記)が必要です。令和6年4月から、この相続登記は義務になりました。原則として、相続で不動産を取得したことを知った日から3年以内に手続きをします。期限はありますが、あわてる必要はありません。順番に進めれば大丈夫です。
あわてなくて大丈夫です
相続の手続きには期限のあるものもありますが、最初の数日ですべてを終わらせる必要はありません。まずはご家族で気持ちを整え、できることから一つずつ進めていけば大丈夫です。わからないことがあれば、いつでも専門家を頼ってください。
