
「遺言書、そろそろ書いておこうかな」。そう思っても、いざとなると、何から手をつけていいか分からない——。そんな方に、お茶でも飲むような気持ちで使える、新しい無料ツールができました。
遺言書、と聞くと、どうでしょう。なんだか重くて、むずかしそうで、つい身構えてしまう——そんな方が、ほとんどではないでしょうか。わたしは司法書士として、長く相続のお手伝いをしてきて、いつも考えていました。どうしたら、遺言書を、もっと身近に、もっと気楽に、いっそ楽しむような気持ちで、書いてもらえるだろうか、と。
その答えのひとつとして、こんな道具を作りました。「わたしの遺言書の簡単イメージツール」です。きょうは、その使い心地を、ご紹介させてください。
こんな方に、おすすめです
- 遺言書を書きたいけれど、何から始めればいいか分からない
- むずかしそうで、つい後回しにしてしまっている
- だれに何を遺すか、頭のなかを一度、整理してみたい
- いきなり清書する前に、まずは形をイメージしてみたい
むずかしいことは、抜きにしました
使い方は、とても単純です。まず、「だれに渡したいか」を、思いつくまま、書き出していくだけ。奥さま、お子さん、お世話になったあの方……。順番も、きちんとしていなくて、かまいません。頭のなかにある顔を、ぽんぽんと、ならべてみてください。
おもしろいのは、ここからです。お名前をならべていくと、その場で、遺言書の形が、すっと立ちあがってくるのです。「第一条、遺言者は……」と、ちゃんと遺言書らしい姿になって、あとは、空いているところを埋めるだけ。完成形が先に見えるので、迷いません。
3ステップで、できあがり
難しい操作は、いっさいありません。やることは、たった3つだけです。
① 書き出す …… だれに(または、何を)渡したいかを、ならべます。
② えらぶ …… 何を、どれだけ渡すか、ボタンをぽんと押して決めます。
③ ながめる …… 遺言書のイメージが、できあがります。
「全部」か「2分の1」か、分け方は、ボタンをぽんと押すだけ。むずかしい言葉も、面倒な入力も、いりません。「この方は相続人になりますよ」「この場合は遺贈ですね」と、そっと教えてもくれます。
そして、なにより気楽なのは——これは清書ではない、ということ。あくまで「イメージ」です。まちがえても、何度でも、やり直せます。気が変わったら、消して、また書けばいい。だれに見せるものでもありません。お茶でも飲みながら、遊ぶような気持ちで、ためしてみてください。
まず「イメージ」できると、ぐっと近づきます
遺言書がむずかしく感じるのは、「何から手をつけたらいいか、わからない」から、だと思うのです。いきなり清書をしようとすると、手が止まってしまう。でも、まず「わたしの遺言書は、こんな形になるのね」と、イメージさえできれば、ぐっと身近になります。あとは、実際に書くときに、正しい書き方を確かめながら、ご自分の手で清書すればよいのです。
ある方の、遺言書のこと
数年前、事務所で「遺言を書いてみる会」を開いたことがありました。参加されたある方が、その日、ご自分の遺言書を書きあげていかれました。
それから、しばらくの時が流れ——その方は、旅立たれました。さみしいお知らせでしたが、遺された遺言書は、ご家族が迷わず手続きを進めるための、たしかな道しるべになりました。「書いておいてよかった」。残されたご家族の、ほっとされたお顔が、わたしには忘れられません。
遺言書は、いつか、だれかの安心になります。あのとき、気楽な気持ちで筆をとられた一歩が、ちゃんと活きたのです。まずは、肩の力を抜いて、イメージしてみる。それが、いちばんの第一歩なのだと、わたしはあらためて思いました。
思い立った、いまが、その時です
遺言書は、遺される方への、いちばん最後の、やさしさです。「ありがとう」「あとは、よろしくね」。その気持ちを、形にして残しておくもの。けっして、こわいものでも、縁起の悪いものでもありません。
どうぞ、肩の力を抜いて、お茶でも飲みながら、このツールにふれてみてください。そして、「書いてみようかな」と思われたら、いつでも、わたしどもにご相談くださいね。正しい書き方も、手続きのことも、心をこめてお手伝いいたします。
次の一歩も、どうぞお気軽に
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